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北奥 耕一郎
写真家 旅行作家
京都市生まれ
立命館大学卒業
現代写真作家展で大賞・準大賞を受賞
個展8回開催
写真作品集「京艶」(淡交社刊)
NHK文化センターなど多くの写真教室講師を務める
Vol 15. 五〇ヶ国目の訪問
Vol 14. 最高のであい
Vol 13. 桂林の月
Vol 12. 遥かなる大西部
Vol 11. 南半球の都市
Vol 10. カリブ海クルーズ
Vol 9.  韓流
Vol 8.  タジマハール幽玄
Vol 7.  パリのクリスマス
Vol 6.  小さな紳士と淑女
Vol 5.  お昼寝・ハワイ
Vol 4.  二人だけの楽園
Vol 3.  淡雪の北京
Vol 2.  冬のナイアガラ
Vol 1.  ドロミテ街道の秋
ゆったりフォト紀行  北奥耕一郎 写真・文
Vol 1. ドロミテ街道の秋
見慣れた風景も逆から見ればまったく異なった雰囲気となるオーストリアと国境を接しアルプスの南麓に広がる村々イタリアのドロミテ街道は新鮮だ
 ここだ!
 ミラノ、ヴェローナを経由してボルツァーノからバスで走ってきた私たちの眼前に、探していた風景が広がった。毎年私が実施している撮影ツアーで北イタリアへやって来たのだが、実はこの写真の場所がわからなかった。しかし、二十五年も撮影の仕事をしていると地図と写真を見ながら長年の経験と勘で撮影場所を探し当てることができる。

 ここはドロミテ街道へ入ってすぐの脇道をしばらく走ったところにある村で、下方に見えている建物のそばでバスを降り、この位置までツアー参加者全員でがんばって登った。それだけに陽光を浴びて輝く紅葉が写せたときの喜びは大きい。
 さらに、奥にある最高標高のポルドイ峠を通ってコルティナ・ダンペッツォまで街道は続くが、次第に落葉樹がなくなるので「秋の色」が写せなくなる。垂直に切り立ったドロミテ特有の山の光景も迫力がある。しかし誌面で紹介するには季節感あふれる写真がいい。この村に立ち寄ってよかった。

 反対側のチロルとの違いは観光客が少ないこと。ルートから外れたこの小さな村に大型バスで乗りつけたのは、私たちがはじめてのようで、村人たちは驚いていた。カフェでビールを飲んだが、彼らはみな素朴で親切だった。かってはスイスもこうであっただろう。
 窓を花で飾った小さなホテルが数軒あった。この村のホテルに泊まればよかった。たとえ近代的設備は欠けていたとしても人情味にあふれ、心が癒されたに違いない。
 これからはこのような旅に人気が出るような気がする。
(写真左から)
ドロミテ山塊とキリスト像
村のバー
ミズリーナ湖


http://www.museum.ne.jp/kitaoku/

 
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